乳がんは日本人女性が最もかかるがんです ~30代から増え始める乳がん~

放射線科

 乳がん検診について

乳がんの発生は世界的に増加し、日本においても食事や生活様式の欧米化により、年々増加傾向にあります。
乳がん検診の目的は、早期発見により死亡率を下げることにあります。多くの先進諸国では、マンモグラフィによる乳がん検診が推奨されていますが、先進国の中で日本の乳がん検診受診率(2016年)は40%台と極めて低いのが実状です。さらに、福岡県の乳がん検診受診率(2016年40~60歳)は、全国平均以下となっています。

先進国別乳がん受診率グラフ   乳がん検診受診率グラフ


マンモグラフィについて

乳がんを発見するために行なわれるX線(レントゲン)撮影をマンモグラフィと言います。しこりとして触れる腫瘤や特に石灰化を伴う早期乳がんをみつけることができます。1回の撮影で乳房が受ける放射線量は、東京-ニューヨーク間往復の飛行機内で受ける自然放射線量の約半分に過ぎません。放射線被ばくというデメリットより、乳がんの早期発見というメリットの方が大きいと考えます。ただし、妊娠中や妊娠が疑われる場合は避けた方がいいでしょう。

撮影について

当院では、専用の装置を使って4名の女性診療放射線技師が撮影しています。乳腺を広げて撮影するために、左右の乳房を片側ずつ圧迫板で挟みます。痛みを伴う方もいますが、その場合は診療放射線技師に申し出てください。

読影について

マンモグラフィ読影はマンモグラフィ検診認定医により行なわれ、当院では3名の医師で読影しています。検査では、石灰化の他に腫瘤影(しこりの白い影)、乳腺の歪み(構築の乱れ)等を観察します。

石灰化について

乳腺の中にカルシウムなどが沈着したものをいいます。良性と悪性のものがあり、石灰化の形態、大きさ、数や分布で診断していきます。

腫瘤影について

線維腺腫のような良性疾患もありますが、がんの場合は不整形であったり、辺縁が不明瞭であったりします。とくにスピキュラ(鋸歯状変化)といって周囲組織を巻き込むような線状構造物がみられると、がんの可能性が極めて高くなります。
*局所的非対称性陰影(FAD)というものもあります。正常乳腺の一部の場合のことが多いですが、しこりの可能性も考えられる所見です。

歪み(構築の乱れ)について

正常乳腺の陰影に引きつれやスピキュラの所見が見られた場合、良性のこともありますが、がんの可能性が高くなります。

精密検査について

マンモグラフィでは、カテゴリー1から5の判定を行ないます。カテゴリー3以上を要精査とします。通常、受診者の約8%の方が相当します。精密検査を受けた人の中で、乳がんと診断されるのは約4%であり、その他大多数は異常なしとの診断となります。すなわち、マンモグラフィ検診受診者のうち、約0.3%の方が乳がんと診断されています。精密検査が必要な場合は、必ず受診しましょう。

最後に

早期乳がんの治療は、進行がんに比べて身体への負担が少なく、治癒率も高くなります。安心のためにも、がんの早期発見のためにも、定期的な検診を受けましょう。また、自覚症状がある方や要精査となった方も、検査ができる医療機関を受診することが望まれます。

検診乳腺エコー(超音波)検査始めました

乳がん検診の2次検査として行なっていましたが、平成31年4月より検診でもオプションとして乳腺エコー検査を受けられるようになりました。エコー検査は、ゼリーをぬって人には聞こえない高周波の音波を体にあて、跳ね返ってきた情報を画像に映し出す検査です。乳腺が多い場合、マンモグラフィでは腫瘤がわかりにくくなることがありますが、エコー検査は乳腺の多さに関わらず腫瘤の形や内部を観察することができます。乳がん検診でマンモグラフィに加えてエコーの検査を受けると、早期乳がんの発見率がマンモグラフィのみの1.5倍になるという報告*1もあります。当院には乳がん検診超音波検査実施技師が在籍し、精度の高い検査を行なっております。
一度、検診で乳腺エコーを受けてみられてはいかがでしょうか。

乳腺エコー良性例と悪性例画像

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