下肢静脈瘤について

当院では下肢静脈瘤のレーザー治療が保険適応で行なえます。レーザー治療は基本的には1泊2日もしくは2泊3日で治療しますが、日帰り手術も可能です。術中麻酔は局所麻酔または全身麻酔を選択していただけます(日帰り手術は基本的には局所麻酔で行ないます)。

当院のレーザー手術はレーザー治療の中でも痛みが少ない1,470nmの波長の装置を使って行ないます。当院の静脈瘤治療は、治療後の静脈瘤遺残が少ないことが特徴です。

みなさん、ご自身の足にこんな症状はありませんか?

  • なぜだかわからないけど痛い
  • だるい
  • むくむ
  • つる


このような症状を引き起こす病気の1つに下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう) があります。


下肢静脈瘤ってどんな病気?

#下肢には心臓から出た動脈血が流れてくるため、静脈血を心臓に向かって返さねばなりません。一方、静脈血は特に人間が立った状態では重力に引かれて、心臓から足に戻ってこようとします。この逆流を防ぐため静脈には逆流防止弁がついています。この逆流防止弁が壊れると血液が足に逆流し、足の下の方に血液が溜り、静脈がこぶのように膨らみます。これが下肢静脈瘤です。人によっては血液の逆流により、静脈瘤が出来ていても、皮膚表面からみてもあまりはっきりしないこともあります。



どんな症状がでるの?

静脈瘤が出来た状況では下肢は静脈血の逆流により血液の交通渋滞がおこり血液循環が低下していますので、足がだるい、かゆい、むくむ、つる等の症状が出ます。 また重度に悪化すると皮膚に湿疹ができたり、皮膚に難治性の潰瘍(皮膚に穴があく)が出来たりします。

静脈瘤の出来やすい人

#下肢静脈瘤は30歳以上の6割に認められる非常に多い病気です。 静脈瘤の出来やすい条件(危険因子)は下表に挙げたものがあります

性別 女性 に多い
年齢 年齢とともに静脈瘤の頻度は増加する
遺伝 親や姉妹に静脈瘤がある人に起こりやすい
妊娠・分娩 妊娠・分娩をきっかけに静脈瘤が出来やすい
職業 立ち仕事(美容師、調理師、店員など)に従事する人に多く、また進行しやすい

どんな検査が行なわれるの?

下肢のエコー検査

下肢の静脈瘤の検査は通常下肢エコー検査で行ないます。エコー検査では静脈瘤の有無とその場所およびその程度を検査します。検査自体は一般的に痛みも危険性も伴いません。 検査時間は片足10分~20分程度です。 当院では、当院で開発した装置により、一般的には困難な下肢の静脈圧測定が下肢エコー検査時に合併症なく無痛で数分で簡便に測定できます。この検査を術前と術後に行なうことにより、本来運動時に低下しないといけない下肢静脈圧が、静脈瘤のため低下しきれなくなってること、また術後にどの程度改善したか等が分かります。この検査は下肢エコー検査施行時に無料で行ないます。

MRI検査

下肢エコー検査では3次元的に静脈瘤の形態が把握しにくい場合があり、MRI検査が不可能な患者さん以外には下肢のMRI検査を施行させていただいております。検査中は安静が必要です。検査に伴う痛みはなく、検査時間は20分程度です。

MRI検査が不可能な可能性がある人

#

  • ペースメーカーが入っている人
  • 体内に金属が入っている人の一部

*MRI検査は絶対に必要なわけではないため上記の方はご相談ください

治療が必要な場合は?

下肢エコー検査で下肢静脈瘤があり、血液逆流が強く、かゆみ、痛み、しびれ等の症状や皮膚病変等を伴っている場合には、何らかの治療を行ないます。


単純に美容的目的のために手術を行なうこともあります。
美容的目的や皮膚病変を伴っていない場合には基本的にはレーザー治療をお勧めします 。 皮膚病変を伴う静脈瘤や通常の静脈瘤でも血液の逆流の完全なコントロールが必要と判断した場合にはストリッピング手術や高位結紮手術をお勧めすることがあります。 下肢静脈瘤の治療法は下記の表に示した4種類が主なものです。個々の患者さんにおいてどの治療法を選択するかはそれぞれの病態に応じて判断いたします。

治療法・手術名 創の目立ちにくさ 再発防止 痛み
レーザー治療 ややある
ストリッピング手術 ◎~○ ある
高位結紮(けっさつ)手術 少ない
弾性ストッキング × なし

レーザー治療

ELVES-レーザー1470

血管内レーザー治療は大腿内側部又は膝裏にある静脈瘤の原因となっている静脈に3mmほどの穴をあけ、2ミリ程度のレーザーファイバーを挿入し、静脈を内側より焼くことで静脈を収縮させ、静脈を閉鎖し逆流を止めます。レーザー治療自体は20~25分程度の短時間で終了します。治療中はレーザー光線より目を保護するメガネを着用します。


下腿の内側の静脈瘤についてはレーザー治療後に何箇所か4mmほどの穴をあけ、ここより静脈瘤を引き抜きます。 レーザー治療のみであれば20分~25分で終わりますが、このレーザー治療しか行なわない場合、手術後も静脈瘤が遺残することがあります。当院では病院中心の治療でなく、患者さんを中心に考え、なるべく静脈瘤を術後に残さないように治療いたします。必要な場合は片足1時間~2時間以上かけてでも丁寧に手術を行ないます。レーザー治療が不適当な場合はストリッピング手術を行なうこともあります。 術後の合併症として(1)内出血(2)つっぱり感(3)痛み(4)静脈血栓(5)再疎通などがあります。

レーザー治療の流れ

ストリッピング・高位結紮(けっさつ)手術

下肢静脈瘤の根治的な治療法として古くから行なわれている手術で、弁不全を起こしている静脈を引き抜いてしまう手術です。 全身麻酔または脊椎麻酔で行なわれるため、基本的には3泊4日程の入院が必要ですが、静脈瘤の再発率が低く、確実な治療と言えます。


#

ストリッピング・高位結紮手術の流れ


弾性ストッキング

ストッキング着用による治療は足に適度な圧力を与えることで下肢に余分な血液がたまることを予防し、下肢の筋肉の奥の静脈からより多くの血液を心臓に返す目的で行ないます。 症状が軽くなる可能性は高いです。静脈瘤のそれ以上の拡大が予防できる可能性はありますが、静脈瘤自体が小さくなることはほとんど期待できません。


弾性ストッキング


※それぞれの患者さんに合必要がありますので、外科外来で足のサイズを計測し、適合サイズを指示いたします。

手術ってどのくらい費用がかかるの?

レーザー治療は基本的に1泊2日での入院治療を基本としていますが、ご希望があれば日帰り手術も可能です。日帰り手術の場合には翌日に外来受診が必要です。通常の小切開手術の場合は3泊4日の入院治療が基本です。費用の概算は下記をご参照ください。

治療法 治療法 医療費自己負担1割 医療費自己負担3割
手術(3泊4日) 片足全身麻酔 \32,000 \98,000
手術(3泊4日) 片足全身麻酔 \43,000 \129,000
レーザー治療(1泊2日) 片足局所麻酔
片足全身麻酔
\22,000
\30,000
\66,000
\99,000
レーザー治療 (1泊2日) 両足局所麻酔
両足全身麻酔
\37,000
\45,000
\111,000
\135,000
レーザー治療 (日帰り) 片足局所麻酔
片足全身麻酔
\19,000
\27,000
\57,000
\81,000
レーザー治療 (日帰り) 両足局所麻酔
両足全身麻酔
\34,000
\42,000
\102,000
\126,000


※料金はあくまでも概算です。診療内容により変動する場合がございます。
※差額室用は含まれておりません。病室によって別途室料が発生する場合がございます。
※料金についてのお問い合わせは当院医事課にお問い合わせください。


静脈瘤の治療に関しては手術希望のあるなしにかかわらず、外科外来までお問い合わせください。

【お問い合わせ】
福岡県筑後市大字和泉917-1
筑後市立病院外科外来(0942-53-7511)


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